/ 講演記録 /LECTURE RECORD
読売新聞 歯周病対談
2022.04.01(金)
2022年1月1日 読売新聞 歯周病対談
今年の元旦に、読売新聞の依頼で九州大学歯周病科の西村英紀教授と歯周病に関する対談を行いました。
西村教授は、私と同じ九州大学歯学部卒業の先輩でありますが、長年歯周病と全身疾患との関係性について、特に糖尿病との関連について研究されている、その分野の世界的な権威です。
今回、西村教授と対談ができたことは非常に私にとっても勉強になり、貴重な経験となりました。
今後、世界的に歯周病と他の病気との関連性がさらに解明されることにより、より歯科の重要性が認知されることになるだろうと思います。
私も、5年前に、日本臨床歯周病学会で編纂した歯周病と全身疾患に関するコンセンサスの執筆をしているのですが、(歯周病と全身疾患 最新エビデンスに基づくコンセンサス/日本臨床歯周病学会)今回の対談で、認知症、肥満、コロナウイルスとの関係性など、西村教授とお話しさせていただく中で非常に学ばせていただきました。
日本臨床歯周病学会第39回年次大会講演(メインスピーカー)
2022.01.17(月)
2021年7月10日Web開催
日本臨床歯周病学会第39回年次大会がwebで開催されました。
今回は、私も臨床講演のメインスピーカーとしてお話しさせていただきました。
(ありがたいことに次回40周年記念第40回年次大会でも講演演者になっております)
大会のテーマは「歯周治療から始める健康長寿への道」というなかなか壮大なテーマであったのですが、私も講演タイトルを「超高齢社会において再生療法をどう捉えるか?-高齢者と若年世代への再生アプローチ-」とし、一見矛盾する「高齢者」と「再生」というものを結びつけて論ずる試みを行いました。
これからの超高齢社会において、我々の診療でも高齢者の患者さんの再生治療を行う機会が増えてくるであろうことにおいて、高齢者に特有の生物学的変化や、実はあまり知られていないことですが、「幹細胞は老化する」という事象に対して、我々がどのように対処するか。半導体レーザーを用いた新しい低侵襲な再生テクニックについて解説を行いました。
また、「超高齢社会であるからこそ、若年世代の歯周病についてもっと我々歯科医師が注目しなければならない!」という日頃から私がよく言っていることも講演でお伝えすることができました。まさに人生100歳時代になるであろう今の若い人たちの歯を長い生涯保たせるには、できるだけ早くに歯周病の芽を摘んでおかなければなりません。我々歯科医師が若い人たちの歯周病が進行していく「わずかな兆候」を見逃さないようにしなければなりません。
最後に講演の締めくくりとして、慶應義塾大学百寿総合研究センターと英国ニューカッスル大学の共同研究チームが行なった2015年の研究をご紹介しました。1,554名の高齢者(100歳以上・684名、100歳以上の高齢者の直系の家族・167組、85~99歳の高齢者・536名)を対象に、長寿に関係があるとされる造血能、代謝、肝機能、腎機能、テロメアの長さ、各領域のバイオマーカーを測定し、何が最も共通しているかを調べました。
その結果、各領域バイオマーカーのうち、“炎症の低さ” だけが85-99歳、100-104歳、105歳 以上のすべての年齢群において有意に余命と関連していたことが判明しました。(また、百寿者や百寿者の直系子孫ではテロメア長がより長く保たれていることもわかりました。)
まさに、健康長寿はいかに歯周病(炎症)のない状態で人生を送るかにかかっていると思います。
山下歯科歯周病再生インプラント研究所
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